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平成13年度螢光体賞を受賞

当社は、「白色LED光源の開発」の業績により、下記の通り、栄えある平成13年度蛍光体賞を、本年11月30日受賞いたしました。下記記載の通り、白色LEDの社会に与えるインパクトが青色LEDのそれに匹敵し、かつ当社製品が他社に追随を許さぬほどに優れたものであることが認められたものと考えております。

平成13年度蛍光体賞

平成13年11月

受賞者:日亜化学工業株式会社
板東完治、野口泰延、阪野顕正、清水義則、幸田滋嗣、小橋正毅、西岡敏也、永峰邦浩、阪井一彦、荒井清隆

受賞業績:「白色LED光源の開発」

InGaN系青色LEDと黄色発光蛍光体YAG:Ceとを組み合わせた白色LEDは、受賞者らによって平成8年11月に蛍光体同学会講演会で発表された。当時は青色LED成功の衝撃が大きく、影響が過小評価された感があるが、現在は白色LEDの社会に与えるインパクトは青色LEDのそれに匹敵することが認識されている。平成13年2月の発表では、効率が当初の3倍に達して白熱電球(40W)と同等になり、実験室レベルではハロゲン電球に匹敵するものも作られていることが紹介された。

受賞者らの成果に刺激されて青色LEDと組み合わせる蛍光体の開発が現在内外で活発になっている。しかし、高効率の白色発光を示すとともに、LEDモジュール内の発熱に対して耐久性を有し、輝度が低下しない蛍光体として、受賞者らが用いたYAG:Ce系が優れたものであることが実証されている。

この白色LEDは、これまでに無い斬新なデザインの室内照明を可能にするばかりでなく、無水銀ランプとして公害対策の面からも注目されている。用途は広がり、道路標識、車載照明、液晶バックライト/フロントライトなどとしての利用が進んでいる。
以上のように、技術的に進歩が顕著であるとともに社会に対する影響がきわめて大きく、経済効果も今後莫大になると思われる。

(蛍光体同学会第264回講演会平成8年11月)
(蛍光体同学会第286回講演会平成13年2月)

以上のように、本研究成果は照明、ディスプレイ、蛍光体などの分野に大きなインパクトを与えるものであり、高く評価できる。よって、「蛍光体賞」を贈る。

本件に関するお問い合わせ先

日亜化学工業株式会社
広報担当
代表TEL:0884-22-2311
FAX:0884-23-7752