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2018.8.29

Everlightが提起した日亜YAG特許に関するドイツ無効訴訟に再び勝訴

ドイツ連邦特許裁判所は、2018年7月19日付の判決(事件番号: 2 Ni 55/16 (EP))において、日亜欧州特許第936 682号(所謂YAG特許)のドイツ特許部分(第697 02 929号)を有効であると判断しました。裁判所は、台湾LEDメーカーであるEverlight Electronics Co., Ltd.(以下、「Everlight Taiwan」といいます。)のドイツ子会社であるEverlight Electronics Europe GmbH(以下、「Everlight Europe」といいます。)によって提起された無効訴訟を全面的に棄却しました。この判決は確定しておらず、敗訴者側が上訴する可能性があります。

Everlight Taiwanは既に1回目の無効訴訟において日亜YAG特許を攻撃しましたが認められず、2016年8月16日付のドイツ連邦最高裁判所の終局判決( 事件番号: X ZR 96/14 )において全面的に棄却されました。従って、2018年7月19日付の連邦特許裁判所の判決によって、日亜YAG特許のドイツ特許部分の有効性が再度認められたことになります。

当該無効訴訟の訴額は連邦特許裁判所によって730万ユーロに設定されました。裁判所は訴額を、Everlight Europeが主張した250万ユーロから大きく増加させました。この訴額に関する決定も確定しておらず、敗訴者側が上訴する可能性があります。

裁判所は、訴額の決定の理由付けとして、現在もドイツにおいて以下の侵害訴訟が係属しており、日亜YAG特許の有効性が重要であること、およびこれら侵害訴訟の訴額の合計額に言及しました。:連邦最高裁判所に係属している日亜対Everlight Taiwan及びEverlight Europe訴訟(事件番号: X ZR 5/17)、デュッセルドルフ地方裁判所に係属している日亜対Everlight Taiwan及びEverlight Europe訴訟(事件番号: 4b O 161/17)、デュッセルドルフ地方裁判所に係属している日亜対販社であるEBV Elektronik GmbH & Co. KG及びEBV Management GmbH訴訟(事件番号: 4b O 20/17)、デュッセルドルフ控訴裁判所に係属している日亜対WOFI Leuchten Wortmann & Filz GmbH(Everlight Taiwanのドイツ子会社)訴訟(事件番号: I-2 U 33/17)

日亜は、今後も日亜が保有する特許及びその他知的財産権を保護するために、日亜の特許を侵害するいかなる企業に対しても、全世界において適切な措置を講じ続ける所存です。

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