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2020.11.4

Everlight社の子会社であるWOFI社に対するドイツ執行手続きで勝利

2020年9月17日、デュッセルドルフ地方裁判所は日亜化学工業株式会社(以下、「日亜」といいます。)がWOFI Leuchten Wortmann & Filz GmbH (以下、「WOFI社」といいます。)に対し提起していた 確定した日亜勝訴判決に基づく執行手続き において、日亜の主張を認めWOFI社が判決に違反したと判断し、2件の罰金を科す決定を下しました。当該決定は確定しておらずWOFI社によって即時抗告されていますが、日亜は抗告審においても日亜の主張が認められると確信しております。WOFI社は住宅用照明製品メーカーであり、台湾LEDメーカーであるEverlight Electronics Co., Ltd.のドイツ子会社です。

当該執行手続きは、WOFI社が負う損害賠償額を算出するための侵害製品の会計情報を提供する義務及び侵害製品を市場から回収する義務に関するものであり、下記(1)の侵害製品だけでなく、下記(2)及び(3)のWOFI社製品もWOFI社が負う義務の範囲に含まれるかが争われました。
(1) 確定判決において引用された12製品
(2) 侵害訴訟の控訴審において争った追加の18製品
(3) 上記(1)及び(2)と同じシリーズに属する100種以上の製品

日亜は、上記(1)、(2)及び(3)の全てが含まれると主張し、130種以上の製品の会計情報を要求したところ、WOFI社は上記(1)の12製品のみが対象であると主張し、上記(2)及び(3)の製品の情報提供を拒否しました。

日亜は、WOFI社の主張がWOFI社が支払う損害賠償額を小さくするために侵害製品の対象を不当に狭い範囲に制限する誤った判決の解釈に基づくものであり、判決で定められた義務に違反していると考え、当該執行手続きを提起していました。この度、裁判所は日亜の主張を認め、WOFI社が判決で定められた義務に違反しているとして、侵害製品の会計情報を提供する義務に関して15,000ユーロの、侵害製品を市場から回収する義務に関して10,000ユーロの罰金を科す決定を下しました。当該決定により、WOFI社は上記(2)及び(3)の製品の会計情報を提供する義務を負い、これら118種以上の製品は損害賠償の範囲に含まれることになります。

日亜は、今後も日亜が保有する特許及びその他知的財産権を保護するために、いかなる企業に対しても、全世界において適切な措置を講じ続ける所存です。

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本件に関するお問い合わせ先

日亜化学工業株式会社
広報担当
代表TEL:0884-22-2311
FAX:0884-23-7717